

年始の挨拶に相手の自宅のほうへ伺うことになったとき、年賀の品は持参したほうかいい。その際、まさか仕事始めの取引先訪問みたいにタオルというのでは失礼だと考えてギフト選びをするのなら、生ものは避けどこの家庭でも、お正月用にごちそうを用意し、それもかなり多めにととのえておくもの。食べ物を持っていくなら焼き海苔や珍味など来客用に使おうと思えば使えるものがいい。そうでないときも、日持ちがするものを選ぶべきである。年初の挨拶をしに、直接相手宅を訪問したいのなら、元旦に行ってはダメだ。この日は家族だけで祝うのがしきたりで、他人が年始回りにおじやましていいのは、1月2日から7日までの松の内のあいだだけというのが、昔からのルールとされている。昔はこうやって、旧年中お世話になった上司の家などを順に回ったものだった。今は年賀状がそれに代わることになっだので、わざわざ挨拶に出向くのはよほどのときだろう。たいていはおとそなどをいただいてくることになるから、午前中早くから伺うのは避け、滞在時間も短く、明るいうちに失礼するのがいい。
Kさんは、釣った魚を仕事場で干物にしたことがある。しかし、思ったような味にはならなかったそうだ。長い付き合いの編集者と秋田を旅してきたばかり。旅先では、編集者に骨を折らせた。そこで、干物を贈る。店内の魚をあれやこれやと吟味しながら注文。竹龍に詰めてもらう。この店のいいところは、贈りやすい詰め合わせセットと、好みの魚を自由に選んで自分なりの詰め合わせを作る買い方ができるところだ。魚は伊豆近海物を中心に各地から厳選して集めているが、加工はすべて同店が行なう。食通で知られる北大路魯山人が愛したのは、この店が守る昔ながらの伊豆の干物の味たった。「熱海は怖いところだよ。ちゃんと商売しないと、すぐに客が引いていくんだ。観光地っていうのは残酷なところでもある。釜鶴はそこで何代も続いているわけだから」この地に仕事場を構えて8年になる。狭い路地も勝手知ったる我が家の庭だ。川沿いには置屋。入れ込む芸者がいるのやら、いないのやら。名入りの幟を見ながら、暫し立ち止まる。再び釜鶴の前に出た。どのくらい時間がたっただろう。1時間半、いや2時間……。金目鯛は、もう店先にはなかった。次手に入れたときは、内祝いの品物として贈りたいです。
思いがけない人からのいただき物があって、何かお返しをしなくてはならない。あるいは、急なお願いごとができて先輩の家を訪問することになったので手土産があったほうがいい…など、日常のおつきあいのなかでも、急にプレゼントの必要が生じることは、たまにある。そんな事態になってからあわてて探しても、いざとなるとなかなか見つからなかったりする。こういう場合に備えて、ふだんからギフトを用意しておくのもいい。のんびりしたショッピングのときなどに、キッチングッズやおしゃれインテリア小物など、手土産によさそうなものをチェックしておく。シーズンや日持ちに無関係なもの、使い勝手がよく重宝しそうなものを、お財布に余裕があれば買い置きしておこう。何か必要になるたびに探していては、お財布にも響くだろう。ボーナス時や定期預金の満期時などにまとめ買いしてもいいし、チラシや通販カタログで安くていいものを見つけたときに買っておくのもいいだろう。